金銭以外の財産はどのように分ける?

売却して分けるか、現物でわけるか

共有財産は、売却して現金で分配すればすっきりしますが、損得を考えて、処分せずにもち続けたり、使い続けたりしようすることがほとんどです。
この場合、評価額を目安に財産分与を話し合い、合意にいたれば現物で受け取ることになります。

評価額は、時期によって変動するものがあるので、離婚が成立したとき、または別居当初の価格を目安に算出するのが一般的です。

なお、ローンが残っているものを受け取る場合、債権者との話し合いが必要です。
また、購入時の取得価格より売却価格または評価額のほうが高かった場合には、譲渡所得税がかかることがあるので注意しましょう。

不動産を分ける場合のポイント

家やマンションの不動産を売却せずに分ける場合、夫婦のどちらが所有して、分与の差額分を相手に現金で支払う方法が一般的です。
この場合、一括ではなく分割払いにすることが多いのですが、これえが離婚後のトラブルの原因になることがあります。

また、名義変更や税金の問題もあるので、よく考慮して決めることをおすすめします。

ローン付き不動産の分け方

ローンが残っている場合、さらに面倒な問題や手続きが加わります。
しかも、債権者の審査、承諾が必要になるので、夫婦間だけでは進められません。
また、税金の問題も絡んできますから、専門家に相談しましょう。

財産分与にかかる税金

財産分与や慰謝料などで支払われる現金には、基本的に課税はありません。
しかし、高額なものを現物で受け取る場合は、課税対象になることがあるので注意が必要です。

不動産の名義変更

正式には所有権移転登記手続きといい、法務局で行います。
手続きが面倒なうえ、費用がかかります。

財産の評価方法と分与の注意点

家などの不動産

  • 評価方法
    • 不動産会社や不動産鑑定士に査定を依頼
    • 類似物件の取引価格や路線価などを参考
    • ローン残高があれば評価額から差し引く
  • 注意点
    名義変更の手続き、ローンが残っている場合の処理、税金などを考慮

自動車

  • 評価方法
    • 中古車販売会社に査定を依頼
    • 同程度の中古車価格を参考
    • ローン残高があれば評価額から差し引く
  • 注意点
    名義変更の手続き、自動車税、自動車保険料、駐車場の確保などを考慮

生命保険、積立保険などの保険

  • 評価方法
    • 保険会社に解約返戻金を照会
    • 満期払戻金から算出
  • 注意点
    加入のものは解約して分配するか、継続する場合は名義や受取人の変更手続きが必要

株式、国債、投資信託、会員権など

  • 評価方法
    • 時価
  • 注意点
    譲渡手続きなどが必要

美術品、骨董品、高価な貴金属、装飾品など

  • 評価方法
    • 時価
    • 取得価格を参考
  • 注意点
    時価がわかりにくいうえ、ひじょうに高額なものは贈与税に注意

家具、電化製品など

  • 評価方法
    • 購入価格を参考
  • 注意点
    新品以外は減価償却されるので、高額なもの以外は分与の対象外

不動産の分け方

不動産を売却する

売却したお金をそれぞれに分配

不動産をどちらかが取得する

1.夫の単独名義の不動産

  • 夫がそのまま所有して、妻へ分与の差額を支払う
  • 妻が取得して、夫へ分与の差額を支払い、名義変更

2.夫婦共有名義の不動産

  • 夫または妻が取得して、相手へ分与の差額を支払い、相手の持ち分の名義を変更

3.住宅ローンが残っている不動産

  • ローンの引き続きを含めてどちらが取得するかを決め、相手へローンを除いた分の分与の差額を支払い、不動産名義を変更